基本的なパンの材料は小麦粉、砂糖、塩、液体油脂、イーストです。
それぞれの材料には役割があり、パンの仕上がりに影響します。
そのため、材料をきちんと量ることが、とても重要となります。
■小麦粉
パンの主成分です。グルテンを多く含む粉でつくるとよく膨らみ、灰分を多く含む粉でつくると香りを楽しめます。
強力粉 | グルテンを多く含み、パン作りに最適。 |
薄力粉 | 粒子が細かく、ケーキやお菓子づくりに適している。 |
全粒粉 | 食物繊維を多く含み、ふくらみが弱い。ずっしりとした身の詰まったパンに。 |
デュラム小麦粉 | イタリアでよく使われる乾燥した土壌で栽培されるザラザラした小麦粉。 |
スペルト小麦粉 | 小麦粉の原種にあたる古代穀物。食物繊維を多く含み、膨らみが弱い。 |
グルテンフリー粉 | とうもろこし、米、じゃがいもなどからつくられた、グルテンを含まない粉。 |
■卵
発酵を助け、パンの栄養価や味をよくします。
■ 塩
イーストの働きを制御します。加えすぎると膨らみが弱くなります。どんな塩でも使用できます。
■イースト
発酵する菌です。
「水分」と砂糖などの「栄養」、最適な「温度」を与えるとガスを発生し、パンを膨らませます。市販のドライイースト、生イーストなどがよく使われます。
粉の中央にくぼみを作って、そこにイーストを入れます。直接砂糖や塩に触れないようにしましょう。
■砂糖
イーストと混ぜることで、発酵を助けます。パンを甘くし、焼き色を濃くします。
上白糖、ブラウンシュガー、糖蜜、メープルシロップ、はちみつなど、すべて同じ分量で使用できます。
人工甘味料も使用できますが、風味や食感が異なります。
■液体(水、牛乳など)
小麦粉のたんぱく質と結びつき、グルテンをつくります。
分量以上の水分を与えるとパンが割れ、逆に少なすぎると膨らみが弱くなります。
※夏は10℃、冬は22℃の水の使用がおすすめです。
※牛乳はスキムミルクで代用できますが、風味や食感が異なります。
スキムミルクで代用する場合は、牛乳100mlに対し、水90mlとスキムミルク10gが目安です。